【豊田市】御船町に何ができた? 極東開発グループの「テクニカルセンター」を見てきました
御船町で、以前から工事が進んでいた大きな施設。
「あそこには何ができるんだろう?」と気になっていた方もいるのではないでしょうか。
実はここに、トラックやトレーラなど“はたらくクルマ”の研究開発を行う「極東開発グループ テクニカルセンター」が完成しました。
2026年8月から本格稼働を開始し、今回、竣工式典におじゃまして施設を見てきました。
そもそも、極東開発工業って?
極東開発工業は、ダンプトラックやトレーラ、タンクローリ、ごみ収集車など、人々の暮らしや社会インフラを支える“はたらくクルマ”を開発・製造している会社です。
今回完成した「テクニカルセンター」は、極東開発グループの研究開発を担う新たな中核拠点として、これまで各地の拠点で培ってきた技術や知見、技術者、試作・試験設備などを集約し、製品の開発から試験、評価、品質確認までを一貫して行える環境が整えられています。
つまり、ここで新しい“はたらくクルマ”が生まれたり、実際に使われることを想定したさまざまな試験が行われたりする、いわば極東開発グループの技術の拠点です。
敷地の中に入って、まず驚いたのが「テストコース」
テクニカルセンターの大きな特徴が、敷地内に設けられた広さの全幅50m×全長600mのテストコースです。
トレーラのオーバル走行試験にも対応できる大きさで、中心部にはさらに以下のような100mの特殊試験路があります。
・走行中に変化する左右の位相を再現する「長波形路」
・突起の大きさを変えられる「可変突起路」
普段、私たちが道路を走っていると、路面の凹凸や段差を当たり前のように感じていますが、「このクルマは何年、何万回こうした道を走っても大丈夫なのか?」を確認するためには、こうした試験が欠かせません。
ここでは、実際の道路に近いさまざまな条件を再現しながら、特装車やトレーラの耐久性などを評価し、トレーラの認証取得にも活用される予定です。
国内初導入の「大型ロードシミュレータ」
また、今回のテクニカルセンターの目玉の一つが「大型ロードシミュレータ」です。
実際の道路を走ったときに車両へ加わる振動や負荷を室内で再現する設備で、今回、中型・大型トラックだけでなく、トレーラを実車状態で丸ごと振動評価できるものを国内で初めて導入されるそうです。
なお、こちらは2027年4月の稼働開始を予定されています。
ほかにも「試験するための施設」がいっぱい
さらに、テクニカルセンターには、工場棟と試験棟A「環境・油圧試験」、試験棟B「振動試験」、試験棟C「ロードシミュレータ」(前述)の3つの試験棟があります。
試験棟では、実際の厳しい使用環境を想定し、温度や湿度、塩水などを用いた環境試験や、油圧製品の性能・耐久性の評価、製品の振動・耐久試験など、さまざまな試験・評価が行われます。
いったい何のための施設?
ここは“はたらくクルマ”を、より安全に、より丈夫に、より環境に配慮したものへ進化させるための研究開発拠点。物流の担い手不足や輸送力の低下、燃料価格の上昇、脱炭素化、自然災害への対応など、社会が抱える課題に応えるための技術開発が行われます。
設計、試作、試験、評価、品質保証までを一つの拠点に集めることで、研究開発のスピードアップも期待されています。
また、施設のエントランスには、創立70周年を記念してレストアされた1964年製の3輪ダンプトラックも展示されており、過去から受け継いだ技術をもとに、時代に応じたこれからの「はたらくクルマ」を生み出していく―そんな想いをも感じることができます。
御船町に新しく誕生した「極東開発グループ テクニカルセンター」。
これからここで、どんな新しい”はたらくクルマ”が生まれていくのか、注目したい施設ですね。
「極東開発グループ テクニカルセンター」は、こちら↓



















